家事を楽にするとはなんだろう?
何となく自分が楽だと思う方?→物差しが自分では旦那や子供にとっては楽かどうかがわからない。
ネットやテレビで「楽」と言ってた方?→それも物差しが他人にうつっただけ。
何に焦点を当てて楽にしたいのかわからなくなりますしね。
なので、万物の尺度、数字をつかって楽になったかどうか評価しながら家事を楽にしていきましょう。
どう数値化するか。
ずばり、手数を数値化していきます。将棋やシュミレーション戦略ゲームのようですね。
一歩が1手
扉を開けるのが1手。閉めるのも1手。
引き出しを開けたら1手。
引き出しから目的のものを探すのが1手。
目的のものを出すのに1手。
引き出しを締めるのに1手。
わかりやすいでしょう?
例えばあなたはオニオンスープを作るのに何手かかりますか?冷蔵庫スタートで行きましょう。
かがむ、野菜室を開ける、野菜を出す、流し場まで3歩で行く、洗う、1歩で調理台に立つ、引き出しをあける、まな板を出す、包丁を出す、引き出しをしめる、皮を剥く、切る、2歩歩く、引き出しを開ける、鍋と油を出す、油をしまう、引き出しをしめる、野菜を鍋に入れる、3歩歩いて鍋に水をいれる、コンロに戻る、引き出しを開ける、調味料を出す、鍋に入れる、しまう。
ざっと34手はいるかと。
お野菜の数が増えるともっとかかりますね。
私?私は12手でできますよ。約1/3に家事を楽にしました。
野菜を切って冷蔵庫に入れるのに手間がかかりそうと思われるかもしれませんが、大丈夫!そこにもコツがあります。
その他の例では、洗濯を洗濯機前からスタートしても干すのも5手で干せます。
時短前は17手はかかってましたね。洗濯機を開けて、出して、ハンガーを出し、ハンガーにかけて、洗濯バサミを出し、止めて、掃き出し窓まで歩き、鍵を開け、窓をあけ、草履をはいて、物干し竿に引っ掛けなければなりませんでしたので。
具体的なやり方については追々語っていきましょう。今日は概論なので。
手数を少なくするとどうなるか
手数を少なくするということは、その家事にかける時間が短縮されるということです。
大体1/3に手数を減らせるのならば、時間ももちろん減らせます。
寧ろいつも20分ぐらいかかるから、テレビでも見ながらながらでやるかーなんてことしていると、家事の時間=動画やテレビ番組が終わる時間になり、家事終了時間がどんどん伸びることに。
20分の1/3である6分ほどで終わると考えれば、みたい番組を探している時間がもったいないほどです。
みたいドラマや番組があるならば、6分で片付けて、飲み物を持ってテレビの前で観覧した方が楽しいはずです。
家族の生活力があがるので、自分の家事も減る
手数が減る、という事は自分だけではなく、家族にもいいことがあります。
手数が減る、という事は面倒が減る、という事だからです。
例えばダイニングにて引き出しつきの棚に収納してあるボールペンを取り出して使って仕舞うと言う行為を点数化しましょう。
棚まで歩く+α、引き出しをあける、ボールペンを出す、引き出しを閉める、机まで歩く+α、使用する、棚まで歩く+α、引き出しをあける、ボールペンを入れる、引き出しを閉める。
7+3αとなります。
棚までが3歩あれば16手ですね。
そう、16手もあるのです。
面倒臭い…と思ってしまう数です。
その結果、ボールペンは引き出しに返されず、机の上に放置(11手に短縮)または棚の上に置く(14手に短縮)という事態になります。
たかが引き出すを引いて中に入れて閉めるという3手がまどろっこしくなるのです。
これは低年齢なら顕著です。
何度も言ってるのにやらない!と苛立つのは違いますよ。その子は悪くないです。環境が悪いのです。
ダイニングチェアの真後ろにペン立てを置くだけで手数は改善されます。
振り向いて、ボールペンをとって、使って、後ろを向いて、入れる。
5手です。これぐらいならやってくれますよ。
環境を整えて家族が自分でやってくれることを増やすと、我々ママがやる事が少なくなります。
我々は食事の前に机の上のペンを片付けるのにかかる手数を全消しできます。ぐちぐちお小言も言わなくていいので精神衛生上もいいですよ。
次は先ほど挙げたスープ作りを例に具体的な例を見ていこうかと思います。
動かず準備する
さて、スープ作りをする際に冷蔵庫から直接鍋に入れる画像を覚えてますでしょうか?
こちらです。
話の利便上冷蔵庫としたのですが、実は冷凍野菜を使っています。
ジップロックに入ったカット野菜がたんまり。
タマネギ、にんじん、えのき、セロリ、キャベツと言った燃焼スープに必要なものから
しめじ、しいたけ、ミックスベジタブル、むき枝豆、ささがき牛蒡、バラ冷凍のベーコンや小間切れも。
冷凍室にこれだけ入れてあるので、具材は洗いもカットもなしで鍋に入れるだけなんですね。
さらに言えば、コンロ下の引き出し収納に鍋と油、コンロ左横に調味料、右横の引き出しにお玉や菜箸等が置いてあるので水を入れる以外は足を動かさなくてその場で準備が完了してしまいます。
水を入れるのも足を伸ばすだけで届きますしね。
バスケのピボットターンかってぐらい動きません。
これだけ手間が少ないと、夫も気軽に手伝ってくれますよ。
手を伸ばせば出せる
野菜のカットはいつもついでにやっています。
カット野菜のストックがなくなりそうな時、且つ旦那がいる時。
それ以外は基本的に入れるだけスープです。
ストック作りも迅速にやっていきます。だって遊びたいもん。
ジップロックの場所は調理台すぐ上の吊り戸棚です。
家を建てる時、「吊り戸棚つけるんですか?今はつけない人が多いですよ!そっちの方がスッキリしてリビングが広く見えます」
なんて言われましたが。「スッキリとしてリビングが広く見える」の主語はその家に入るお客さん、もしくは家事参加しないリビングでくつろぐ人の意見でしょ。私は見た目より利便性!と、つけてもらいました。
これが正解でしたね。コックピットキッチンが完成しましたし、目隠しにもなって一石二鳥です。
話を戻します。調理台すぐ上なので、手を伸ばせば2手で届きます。
気付かれましたか?
そう、ジップロックの箱は横から開けます。
メーカー推奨のここではなく、
ここです。
こうする事により、
扉を開ける、ジップロックの箱を取り出す、袋を取り出す、箱を棚に戻す、扉を閉める
と5手あったものが、
扉をあける、袋を取り出す、扉を閉める
の3手に削減です。
まとめ
手数を減らすことは、家事時間の短縮だけではなく、家族の家事参加を促すことができ、ママの精神衛生上も良くなります。
ママがニコニコすると子供たちも機嫌が良くなります。家族の機嫌がいいと、パパの機嫌も良くなります。
是非とも自分の家事の手数を見直してみてください。
願わくば後のサイトが皆さんの家事見直しのヒントになりますように。