寒暖の差が激しいですが、皆様はお風邪など召されていませんでしょうか?
ナイチンゲールは献身的に看病したランプの貴婦人のイメージがあるかもしれませんが、ナイチンゲールがやったことは「環境整備」つまり、体が治癒力を発揮できるように清潔な環境を提供したことが功績の一つになっているんですね。
今日は環境整備、もといお掃除のお話です。
固定概念だぜ、それ。
ママは掃除に洗濯、お買い物、子供の受診や習い事の送迎、もちろんお仕事で大変。
いつの時代の話ですか。
パートナーで家事をシェアしている方は多いかと思います。
今日はもっと固定概念を覆します。
家の仕事、すなわち家事は大人だけがやることかな?
包丁や火を使ったり危険を伴うことはまだしも、お片付けやお掃除は子供でもできますよ。
上手下手は関係ないですよ。
やらせるか、やらせないか。
お片付けが下手なんじゃ無い、親のシステム作りが下手。
おもちゃをなかなか片付けないから片付けが下手と決めつけていませんか?
「使ったらすぐに片付けてね」と伝えていても、子供の遊びは縦断的に行われるので(例:おままごとにぬいぐるみが登場し、ぬいぐるみのお家を作るために積み木が登場、ぬいぐるみがピクニックに出かけるお話になったので、乗り物おもちゃも登場)一度に複数の種類のおもちゃが出てしまい、結果的にお片付けのキャパシティオーバーが発生してしまいます。
片付けれる気がしなくて「手伝ってー」と言ってみたり、現実逃避してしまってなかなか片付かなかったり。その結果叱られたり。叱られるから嫌になっちゃったり。
だったらおもちゃの数を制限すれば解決です。
我が家では2階のおもちゃ部屋のおもちゃは1人1種類と知育パズルのみ。
残りはクローゼット にしまっており、1ヶ月ごとぐらいに子供達が「りかちゃんとおままごと交換して」「シルバニアとレゴ交換して」など伝えもらいその都度交換しています。
毎回新鮮そうに遊ぶことができます。
一方、1階のリビングのおもちゃは赤ちゃん用のおもちゃです。楽器や大きめの積み木、ぬいぐるみ、大きめのおままごと、絵本が好きに手に取れるようになっており、よく散らかります。
ただ、それぞれの個数が少なく設定しているので片付けは楽ちんです。
おもちゃが少ないと子供の遊びが制限されてしまうのでは…?と考える方もいるかもしれませんが、子供の想像力は凄まじいです。
無いと無いなりに想像力を働かせます。
電車の色や形のおもちゃは電車にしかなりませんが、直方体の無彩色の積み木は電車にも車にも、ケーキにも人形にも、電話にもなっちゃうんですな。
お片付けに困ったら、子供が管理できる量に調節するのも手ですよ。
子供の特性を知る。
子供のお掃除やお片付けの原動力ってなんだと思いますか?
掃除したら気持ちいいから掃除する?
次に使いやすいようにしたいから整頓する?
そんなのは後付けですな。結果論として掃除をするとピカピカになって気持ちいいということを覚えていくかもしれませんが、最初の原動力としては弱いです。
ズバリ、親に褒められるということ。
「たすかる!」「ありがとう!」「〇〇ちゃんがいて良かった!」「またお願いね!」
そう言った時の子供の表情を見てみてください。めちゃめちゃ幸せそうですよ。
マズローの欲求段階説というものがあります。
ピラミッド型のモデルです。欲求は一番下から始まり、満たされると上の階層に進んできます。
一番下が生理的欲求(食べたい、飲みたい、眠りたい)となっており、それが満たされると次に上にある安全の欲求(安全な家で暮らしたい)となり、それが満たされると社会的欲求(ひとりぼっちはいやだ。)と思うようになります。
家族がいることで社会的欲求が満たされているとその上の尊厳欲求(認められたい、尊敬されたい)となるわけです。
子供たちは親に守られ、家族の中で安全に、生理的欲求も満たされている状態なので求めているのはこの4階層の尊厳欲求になりますね。
できたらたくさん褒めて、やったことを認めてあげてください。
お片付け開始!
御託をいろいろ述べましたが、まずは子供達に任せてみてください。
我が家がここのところ成功しかしていないパターンをご紹介します。
「ママ、洗い物で忙しいからおもちゃのお片付けしてもらえると嬉しいなー」
次女ちゃんやってあげる!
と言うと長女ちゃんも!と芋蔓式に褒めてもらいたい子が量産されます。
ママがいっぱい褒めてくれることを知っているんですね。
長女と次女がセッセと動き出すと三女も釣られてウロウロし始めます。
お食事の時使っていたエプロンを「カゴに入れてきてー」と言ったら1人で歩いて行き、最初は積み木の箱に押し込んで蓋まで閉めていました。その後一緒に脱衣カゴに入れるように促し、ここだよ、と教えると入れ直しに行きました。偉い!素晴らしい!
好きそうな掃除道具を与えてみる
子供たちは大人びることが大好き。
パパやママが掃除しているのを何気にみてますので意外と見よう見まねでできたりします。
カーペットにコロコロをかけてくれたり、
床掃除をクイックルワイパーで拭いてくれたり、
ソファもコロコロかけてくれたり
軽い家具はどかしたり、ソファの下もしゃがみ込んでしっかりと掃除機をかけてくれました。
道具を使ったお掃除は楽しいようです。
特にコロコロやクイックルワイパーは軽いですし、楽しいようで、それを持って縦横無尽に動き回りますが、ずっとやっていてくれるので結果的にロボット掃除機のようにめちゃめちゃきれいになります。
いっぱい褒めて、感謝をする
先ほど伝えたように、褒めるのが一番大事だと思っています。
パパママ2人でとても助かった、ありがとう、もうやってもらうだけの赤ちゃんじゃないねー、家族の一員だね!なんて色々な言葉で褒めて存在を肯定しました。
子供が掃除をするようになって改善した副産物
それは、自分本位な振る舞いから脱することができたということ。
どう言うことかと言うと、子供たちは今までは洋服を探す際にハンガーから落ちてしまった服を見てみぬふりをしてそのままだったんですが、のちのち自分たちで掃除をする際に床に落ちていると掃除しにくいことがわかったのか、ちゃんとハンガーに掛け直してくれるようになったことです。
またある時は鉛筆や消しゴムを本棚の下に落としてもそのままだったのが、今はちゃんと拾い上げていると言うこと。
何度言っても「床にものを置かない、落としたままにしない」が達成できなかったのに、自分たちで掃除をするようになって達成できるようになってきました。
つまり、その時しのぎの自分本位な振る舞いから抜け出せたんですね。
まとめ
お掃除は強制ではないんですが、予想外に楽しい様子で、ここのところ毎日掃除してくれています。
夕食後に掃除をやってもらえると、その間に洗い物が片付きますし、めちゃめちゃ助かります。
なので夜の家事は、洗い物→ママ、洗濯物干し→パパ、掃除→子供達というフォーメーションでこなす事ができるので親も夜21時台にお布団に入れているわけです。
無理とは決めつけずにまずは子どもにお掃除任せてみてはどうでしょうか?