逆に仕事が増える“お手伝い”をやり続けてもらった結果

子どもって「お手伝い」したがりませんか?

先週、3歳の甥がキッチンに興味を示しお手伝いをしてくれて思い出しました。なので今回はこんなトピックでお話ししたいと思います。

しかし、簡単なお手伝いだと思っても、泡立て器やスプーンで混ぜてもらうだけで料理を沢山こぼしたり、ひっくり返したり。運ぼうとしたら落としたり、兄弟姉妹がいるとどちらがどの仕事をするかで喧嘩をしたり。

ただでも忙しいのに、喧嘩の仲裁やお手伝いのフォローで大忙し!

もう、お手伝いしなくていいよ!と家事の現場から遠ざけたくなる気持ちもわかります。

我が家では、散らかる家を犠牲にお手伝いをしたい欲に寄り添ってみたので、その後どうなったかについてお話したいと思います。

目次

そもそもなぜ手伝いたがるか

お料理のお手伝いと聞けばかわいい姿に変身!もちろん紐は結べないのでママがフォロー。

何かお手伝いをすると「ありがとう」と言ってもらえます。

自分がやった行為に対して感謝してもらい、さらに大好きな親からの笑顔がもらえます。

そうすると自己肯定感が芽生えます。

「またお願いね」

そんな声掛けが自信や信頼感を得ることができます。

子供のお手伝いはとってもポジティブなイメージなんですね。

だからやりたがるんです。

因みにお手伝いを罰としてやらせるのはナシです。お手伝いは嫌なこと、というイメージが出来てしまいます。

お手伝いのメリット

親にとっては仕事を増やされてしまう「子どもの手伝い」ですが、もちろんメリットが沢山あります。

3歳の長女。水やりのお手伝い。もちろん足はビタビタになります。

信頼感、自己肯定感を得る

親に仕事を任された、という信頼されているという意識が芽生えます。そして褒められることで自己肯定感がupします。

「ありがとう」「助かったよ」「またお願いね」そんな声かけを忘れずにしましょう。

お姉ちゃんの読み聞かせ楽しい!

達成感を得られる

最初は一緒に、そのうち一人で全て行える簡単なことを任せてみます。

例えば玄関の靴を揃える、積み木を綺麗に片付ける。洗濯物のタオルを全て畳む。

目に見えて結果がわかります。

「凄い!最初は〇〇だったけど、綺麗になったね!」と一緒に振り返りをすると頑張り具合が認識しやすくなります。

親子のコミュニケーションのキッカケとなる

「今日は〇〇ちゃんがサラダを作ってくれたんだよ」「洗濯物を畳んでくれたんだよ」

とその場にいなかったパートナーに伝えることで子どもはもう一回褒めてもらい、自己肯定感がさらに上がると共に、普段その場にいないパートナーと子どもとの話のトピックになります。

また、休日などで一緒に料理をしたり、土いじりをしたりすることで絆が強くなっていきます。

生活力の向上

もちろん生活力の向上にも役に立ちます。

我が家は勉強は出来なくてもいいから、親がいなくても生活できる力を身につけてほしいと日頃から言っています。

自分の世話ができないのは恥ずかしいぞ、親はいつまでも子供の世話はできないぞ、と。

自分のおもちゃの片付けや身の回りのものの整頓はパパママの仕事じゃ無いよ。手伝いはしてあげるけど自分のことだからね、と。

根拠やアプローチを考える力となる

例えば子供がスープを一緒に作りたいと言ってくれた際に「野菜が甘くなる温度はあったかくなるときなんだよー。だから強火で急いで沸騰させちゃうと甘みが少なくなっちゃうよー」など、その都度根拠を伝えるようにしています

子供はいろんなことを考えています。

ニィ

何でりんごさんをハチミツのお風呂に入れたの?

おけ

色が変わらないようにだよ。塩でも良いんだけど、甘くなるからママはハチミツが好き。

イチ

何でシミ抜きはトントンするの?

おけ

布は糸でできているんだ。その糸に入り込んだ汚れがシミになるんだよ。糸をスポンジだと思って見てね。トンッて押し出した時に汚れの汁が溢れるでしょ。それを取り除くの。机はコーティングしてあるから染み込まないからトントンじゃなくて拭くだけでとれるね。

「どうして」に寄り添うと知識が深まり、学びの場になりますね

問答をしてると面白いことに「ってことは、〇〇もこういうこと?」と発展させて返答するようになってきますよ。子どもって賢い!と感心させられますよ。

実際の結果

得意げに「イチちゃんおむつかえれるんだよ!」と皆に披露。甥っ子もお手伝いのお手伝いに参戦!

さて、我が家の長女ちゃんもお手伝いを気に入り、沢山やって、失敗して、癇癪をおこして7歳になりました。次女も5歳です。

長女も次女も自分のことは基本的に自分でやってくれます。

帰ってきたら洗濯籠に洗濯物を出す、コートはコート掛けにかける、明日の準備をする、脱いだパジャマも自分のパジャマ入れに畳んで入れる。下膳も当たり前。

これだけやってくれるだけでもコチラとしては助かりますよね。

さらに

長女→ランチョンマットはセットする、ご飯をわける、赤ちゃんのおむつ替え、あやす、洗濯物をそれぞれの籠に仕分ける、玄関掃除、掃除機をかける。

次女→カトラリーを並べる、食事のプレートを並べる、お茶碗を並べる、おもちゃを見た目よく整頓する、クイックルワイパーでの床掃除

をママの手直しなしで出来る様になってくれました。

もう家事の戦力として優秀です。

数年前までお手伝いという名の仕事を増やすことをしていた子たちがですよ。

諦めにずに経験値を積ませてよかったと思います。

まとめ

最初から完璧にできる人間なんていません。

子どもなら尚更です。お手伝いしてたつもりが、楽しくなってふざけて、散らかす。当たり前です。

私も何度も辞めさせて「向こうでテレビでも見てて!」と言いたくなりました。

しかし、旦那さんが「失敗しても大丈夫、ぐっと堪えてやらせてみて」「生活力のない大人は沢山いるよ、僕いっぱい見てる」「出来る出来ないは大人子ども関係ないよ。やるかやらないかだよ」とアドバイスをくれました。

まぁ、現場にいないから言えることですが、客観的に考えてそう思うならやってみるかと思った次第です。

結果、やらせてみてよかったです。

もし、お手伝いから遠ざけている方がいらしたら、私の成功体験をきっかけにやらせて見てくださいね。グッと自分も楽になって子供の為にもなりますよ。

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