新一年生になる際に「おばあちゃんが学習机買ってあげようか?」なんて話が出る家はありませんでしたか?
春になると「祝!入学」なんて掲げられて、買わないといけないような気持ちになっていませんか?
結論を言えばその子の成長発達、個性に合わせて、必要な年齢になってから購入で良いかと思います。
我が家がどうしているのかご紹介します。
学習机に求めることの差異
以前自分の想像や求める結果と相手がやることに差異があると怒りが込み上げるという話をしました。
学習机を買うことで怒りの引き金になる可能性があります。
子供は学習机を買ってもらって喜びます。
これは学習環境が整う喜びではありません。
なんかよくわからないけど、自分専用の大型家具を買ってもらった喜びです。
引き出しがある喜びは、おもちゃにギミックがついていたときの喜びと同じです。
宝もの(という名のガラクタ)を山ほど詰め込んで、詰め込んだことも忘れて、大型ゴミ箱にしてくれます。
逆に学習机を買うことで親は何を求めるか?
帰ってきたら手を洗い、自室に入って、学習机に付属のランドセルラックにランドセルを閉まって、今日の勉強の用具を出して、備え付けの本立てに入れて、お給食の用意や体操服を脱衣所に出して、本日の学校からもらってきたプリント類を親に見せて、自室に戻り、宿題を終えてからおやつを食べて遊ぶ。
小学生1年生ができますか?
無理です。
思い通りにならないばかりか、7万前後の家具がゴミ箱にされて、怒りが湧いてしまうのは必然です。
帰ってきたら玄関の上がり腰掛けたら「つかれたー」とランドセルを下敷きに倒れ込み、ランドセルから腕を抜いて重たいランドセルから解放されます。
そのままランドセルは放置。
手を洗ったら、すぐにおやつを請求します。(だって学校出発が15時ですもんね。小腹が空きます。宿題の後におやつにしたら16時過ぎます)
「自分の部屋にランドセル持っていって!」というと、持って行くことはできますが、部屋に入ってしまっては小言が言えません。ランドセルから授業の用意の更新や洗い物やプリント類は出すことまで1人でこなせるでしょうか?
ましては自室にはおもちゃがいっぱい。部屋は誘惑の塊です。
寝る前になって宿題の確認をするとやっていない!なんてことも。
できる能力のある子であれば、学習環境として抜群なので学習机があった方が勉強がはかどるかと思います。
残念ながらうちの子は違います。
現在、親が手を出さなくても子供たちが自分で片付けして、自分で明日の準備ができるような環境を作れたので紹介をしようと思います。
どこに収納するのが適切か
第一前提として使う場所に整頓する。もしくは置きたくなってしまう所に収納する。
家事時短の項目でも描いた通り、手数が多くなるほど億劫になります。
机の近くに学習用品を、一手に片付けれるようにオープン収納を用いります。
ランドセルもしゃがんで隙間にいれる収納だと2手になってしまいます。そのままひっかけるか、立ったまま置くだけの収納が続けられる収納となります。
また、導線も考えます。玄関から手洗い場までの導線にランドセルの収納があれば、玄関先やリビングに放置されにくくなります。
(以前、旦那も自分の書斎に鞄を置くのが億劫で、玄関から手洗い場までの廊下の途中の書斎の入り口においてました。あと数歩が億劫になるそうです)
これらを総合すると、玄関にランドセルラックとコートかけを設置し、学習道具はダイニングに収納することにしました。
そしてできたルーティンがこちら。
①帰宅後、玄関でランドセルを置く。
②洗濯物を持って脱衣所に行って洗濯物を出した後に手洗い。
③一旦玄関にもどって学習用品を持ってダイニングの収納へ。そのままダイニングでおやつを食べる。
④5時半の夕食時間までフリータイム。
⑤6時半ママは食後のコーヒーを楽しみながらプリントに目を通して、同じ机で宿題をみる。(次女はまだ食べてる。
⑥新聞の子供向けコーナーで辞書引き学習。
⑦明日の準備。
まだ1年間だけですがこのルーティンでスムーズに行えています。
では次に実際にどのような収納になっているのか紹介していきます。
学習場所の実際
小学生1年生の宿題とは
小学生1年生の宿題って、親が確認するものが多いんです。
音読、本読み計算(両面印刷で片方が子供が読む答えの書いてない数式、もう片方が親側がチェックする用の答え付きの数式で、親と子供が向かい合って実施。何秒で計算が終わるか計測する宿題。)お手伝いカードや道徳のプリント(親もコメントを記入しなければならない)それと、漢字ドリルやプリント学習。
宿題は1日3個ほどですが、親と一緒に行うのは2個です。
そう、リビングやダイニングでやることが前提なんです。
教科書量ってどれぐらい?
教科書量ってどのぐらいだと思いますか?
大々的に「教科書ラック」って売っていますが、教科書って少ないんです。
国語も厚さ0.5センチぐらい。ノートも少ないです。
生活科や書写等の学校保管の教科書もあります。
究極的には百均のファイルいれ1つで良さそうです。
ただ、長女の場合、各科目の教科書とノートがなぜか帰ってくるとシャッフルされて教科ごとにまとまっていないので忘れ物の原因となりましたので現在の形に変更となりました。
(長女もこれはダメだ!と思ったのか、それぞれ分けたいとの希望も出してくれました。
国語。算数。その他(図工、音楽)。返却された学習プリント類。が一面に入るようになっています。連絡帳や放課後児童クラブの出席票は隣の棚に「のせるだけ収納」です。
裏側に毎日欠かさずやっている朝日新聞の子供用スクラップブック。自由帳。ワンダーボックスの教材(パズルノートと、今月はクレイアニメを作る回なので粘土やら入ってます)
トップには辞書。スタンプ。定規。前髪を止める用のヘアクリップ。引き出しにシールと付箋です。
ランドセル収納の実際
ランドセルは玄関先に収納しています。
大人でも大荷物を持って20分ほど歩いたら疲れちゃいますもんね。玄関でやっと置いたのにまた持って歩くのはしんどいと思います。
長女を観察していると、座ってランドセルから手を抜くようにして楽なります。しばらく休憩して、帽子やら上着やら靴下やら名札やら移動ポーチやら外して身軽になってから動き始めます。
わからんでもない (笑)
なので、必要なのは
ランドセルを置くだけ収納できる場所、帽子や上着をかけれる場所、名札や移動ポーチなど小物を置く場所です。
その結果できたのがこちら。
名札置き場は100均一で購入した台所用のスポンジラックです。
これは幼稚園の時から制服のネクタイ入れとして使っているのですがなかなか優秀です。
間取りとして、ママと3女がよく座っているソファから玄関がよく見えるので監視もバッチリです。
コートは長女はハンガーにかけますが、次女はコートに紐でループを縫い付けて直接S字フックでぶら下げる「幼稚園での指導スタイル」です。
部屋が散らからないように、リビングに入る前に物を仕舞ってほしいので、休みの日用に学校の物以外のキャップやハンカチやティッシュを入れたミニ鞄もかけてあります。
明日の持ち物の準備ができたらラックから出して床にひとまとめにしておいてもらいます。
ママは忘れ物がないか家事が終わった後にゆっくりそこで確認をします。
忘れ物がある場合は、ダイニングテーブルに付箋を貼って注意を促します。
朝、玄関先がきれいになっていれば忘れ物はなしです。
まとめ
いかがでしょうか?
低年齢のうちに焦って学習机を買うより、自分の精神安定的にもよい方法だと思います。
子供用の家具ではないので、子供が成長してからも使いやすく、組み立て家具なので不要になった際に処分もしやすいです。
自分の部屋で勉強したくなる受験生ぐらいになってから、我が家では机を購入したいと思います。(一人暮らしをする際にも持って行くのを全体で)
ちなみに、父は立派な書斎用の重厚な木材の机を持っていましたが、結局は不要となり、会議室にあるような長机を購入して、愛用中です。無線機やら何やら機械がたくさん置けて満足そうです。
父のように机があって、そこに合わせて生活するのではなく、自分のやりたい事や置きたいものを考えてそれに相当する家具を使用するのもいいかもしれません。